《027.昏き理》
ぼくたちが決して幸せになれないことは
わかってた
それでも
幸せを願わずにはいられなかった
あぁ
神様
こんなにもおろかなぼくたちを
あなたは見捨てないでくださいますか?
「ぼくたちは同じだから」
悪魔の子
そう呼ばれるぼくら
悪魔の子
紅い瞳がその証
「一緒に行こう」
差し出された手はあたたかく
「一緒に探そう」
人間のそれとかわらない
「ぼくたちが幸せになれるところ」
ぼくたちはただ
居場所を求めて
そんなもの
ありはしないなんて
わかってたのに
ぼくたちは願い続けた
きっと , |
みつけられるよ
ふたりなら
「そしたらさ、」 . |
そしたら |
「 幸せになろう? 」 |
しあわせに なろう |