《1と1/2》





遺伝子上は親子でも
家族としては描かれることのなかった人たち


















































結局このお話で一番孤独だったのは刃だったのだと私は思いました。
天才からの孤独、悪魔としての孤立

自分の中のものと他人のそれとの違い
初めは小さかったのに、時がたつにつれそれはどんどん大きくなって
理解者もいなくて、それ以上に対等になれる存在さえいなくて、
彼にはとてもつまらない世界だったのではないでしょうか。

清隆は彼に一番近い存在であり、唯一の理解者になったであろうとは思います。
しかし、清隆は一番遠い存在でもあり、理解はしても決して賛同はしなたったから
清隆に殺されなければいけない結果になったのだとも思いました。

清隆の様に、まどかの様な存在が近くにいなかったとも言えないわけですが、
なんてったって刃はトップシークレット
読者は人間関係どころかヤツの顔も知らないぜ。
小説やアライヴみたいなサイドストーリーが出ているので
これからも刃設定が漏れ出てくるか分からないですよムード満載むしろ刃のサイドストーリなんか出るのかもしれない。

妄想が楽しいので私としてはこれからもトップシークレットを貫き通していただきたいのですが。

とりあえず遺伝子の暴走とか難しい話じゃなくて
刃の暴走は彼の生きてきた中で積み重なっていったものからなる精神病なんだと思いたい。

子供たちがある一定の年齢で暴走を始めるのも
いつか、その年になれば自分もそうなってしまうんだという知らないうちに自己暗示をかけて
そんな結果になっているのでは

思っても、たいそう無理な話ですね。
ハイすみませんただの妄想です。
刃だけでなく歪(火澄)も孤独の面では大分いい勝負だな。
悲しい遺伝子だ。

あれ?スパイラルってもしかして遺伝子のこと?



せめてこの二人(三人)にはパラレルでだけでも幸せになっていただきたい
という思想の元でいつも描いているわけです。